2023.08.28
令和5年度酒税法改正により、国産蒸留酒の着色度規制や酒類の表示方法などが変更されました。「上座の露」も国産のスピリッツとして製造・販売して参りましたが、現行のラベルでは販売できなくなってしまいました。
長くお酒に携わってきた私でも酒税法およびその改正内容について理解するのは難しく、税務署の担当者にご指導をいただきながら再販に向けて動きつつ、お酒を愛する皆さまからのご意見を税務署に届けることで、日本文化の一翼を担う「酒」のこれからに活かそうと考えています。
こちらの記事では、令和5年度酒税法改正からの経緯を時系列で詳しくご紹介いたします。そして、こちらの経緯をご一読後、「酒税法改正に伴うラベル変更に関するアンケート」にお答えいただけますと幸いです。
インターネット上で販売していた「上座の露」が、酒税法改正により販売できなくなりました。ラベルを変更しなくてはならないという指導です。
「上座の露」を製造するゑびす酒造・田中社長へ「主にお客様に見えるところのラベルに、31ポイントの『ウオッカ』と表示すること」という指導があり、税務署の担当者へ質問いたしました。
所轄の久留米税務署へ、移行特別措置設定のお願いと、酒税法改正に係る質問を提出いたしました。
〈資料2-1〉令和5年5月8日・特別措置設定のお願い(PDF)
〈資料2-2〉令和5年5月8日・酒税法改正に係る質問(PDF)
Facebookの個人アカウント(冨田栄一)で、「移行特別措置設定のお願い」を投稿しました。
今回の経緯と現状について国会議員秘書に相談しました。
今回の経緯と現状について、非公式に甘木朝倉間税会総会時に相談しました。
今回の経緯と現状について熊本の大学友人に相談しました。
今回の経緯と現状について甘木税務署へ相談にうかがいました。
久留米税務署を訪問し、資料3の疑問点を確認。
〈資料3〉令和5年6月12日・税務署へ疑問点確認(PDF)
税務署の指導通りにラベルを作成することを決定しました。商品名よりも大きな文字で「ウオッカ」と表示しています。
税務署の指導通りにラベル案を作成し、久留米税務署へ提出しました。
7月10日朝に九州北部で線状降水帯が発生。各地で河川の氾濫や土砂災害が相次ぐ中、会社が管理するアパートも床上浸水。復旧作業に明け暮れることになりました。
税務署より電話があり、今回の法改正とは別に「上座の露」を販売するショッピングサイトの指導が入りました。今まで再三に渡りウエブサイトの話をしていたにも関わらず、なぜ今になって初めて指導が入るのか、改めて質問いたしました。
ショッピングサイトの修正案を決定いたしましたが、同日、私(冨田)が転倒し足を骨折、入院することに。
久留米税務署より連絡があり、許可が出ました。
こちらの記事では「上座の露」再販に向けた動きの経緯を細かくご説明いたしました。現在、「上座の露」およびHAMONISTでは、令和5年度酒税法改正に伴うラベル変更についてのアンケートを実施しています。
「上座の露」令和5年度酒税法改正に伴うラベル変更に関するアンケート
小倉百人一首の詠まれた里で「日本の酒文化」がどこへ進もうとしているのか、大変危惧しています。九州・福岡の朝倉という小さなまちから、日本の蒸留酒が世界の蒸留酒と同じ価値を築くために、ぜひアンケートのご協力をお願いいたします。みなさまの声を国税局および担当の税務署に届けます。
福岡県朝倉市杷木志波27-3
冨田栄一